(写真1, 2)のような酷い錆の場合は耐震性に問題があると考えられますので、耐震診断を行うことをお勧めします。
鉄骨造の耐震診断に伴う調査内容は「図面照合調査(図面が無い場合は図面再生調査)」「積載荷重調査」「異常箇所調査」「建物傾斜調査」「溶接部超音波測定調査」「錆劣化減厚測定調査」「鋼材種別調査」「鋼材硬さ調査」「アスベスト含有調査」などを行います。(※調査内容は予備調査にてお客様と協議し決定した内容となります)
錆劣化減厚測定調査は、建物全般の調査可能範囲で主要構造部鉄骨部材の錆の状況を調査し、錆の程度を確認します。錆が酷い場合は、鉄骨部材の厚さ測定を行い錆のランク想定します(写真3, 4)。
■鉄骨造における耐震診断の主な調査内容
図面照合調査:スパン・階高照合
劣化調査:
鉄骨錆、仕上劣化
異常箇所調査:断面欠損、部材増減・変更、積載荷重、
増築・改造
建物傾斜調査:柱傾斜
溶接部超音波調査: 柱・梁仕口部
調査後、耐震診断対象建物の設計図書及び現地調査結果をもとに構造の計算モデルを作成し、『耐震診断計算』を行い建物の耐震性能を判定します。
耐震診断後、結果内容により補強が必要と判定された場合には補強設計・補強工事のご提案をすることができます。