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福島・宮城で震度6強、3.11の余震か
 2月13日午後11時7分、福島県沖でマグニチュード7.3の地震が発生した。震源の深さは55km。宮城県蔵王町、福島県国見町、相馬市、新地町で最大震度6強を観測した。気象庁は2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震とみている。
 総務省消防庁によると、21年2月15日時点で地震による負傷者は157人。家屋の一部破損は277棟で、
全壊・半壊は報告されていない。
 防災科学技術研究所が運用する強震観測網(K-NET、KiK-net)で観測した地震動の応答スペクトルを見ると、0.5秒以下の極短周期成分が卓越していることが分かる。最大震度6強を観測したものの、木造住宅の倒壊につながりやすい周期1~2秒の成分が比較的小さく、倒壊した建物が少なったと考えられる。

 ただし、建物被害が小さかったわけではなさそうだ。天井の崩落や外壁の破損、配管の損傷による漏水などが広い範囲で発生した。福島県郡山市内では、外装材などにせん断ひび割れが生じた建物が複数見つかった。福島県中通りでは長周期地震動階級4を観測した。2月15日時点で被害は確認されていないが、気象庁は「高層ビルの高層階などでは非常に大きな揺れになった可能性がある」とする。
 大規模な斜面崩壊で建物が押し流される被害も発生した。福島県二本松市内の自動車レース場「エビスサーキット」では、土砂が数百メートル先まで到達。地上4階建ての建物が崩壊したもようだ。
(木村駿)

 

 

 

 

 

 






ソース :
日経アーキテクチュア 2021_2-25
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